ほおずき

明日の扉

2008年08月18日 23:14


「ほおずき」の季節になった。
近所の畑に枯れかけたほうずきが沢山なっていたので
2つばかり拝借した。

「ほおずき」を見ると、子どもの頃を鮮明に思い出す

娘に見せた。 「何これ?見たことはある・・・」
私は言った。「ほおずきだよ。 こうやってめくって、中の身を指先で揉んで柔らかくするの。
すると、身がポロンと外れて中の種を取るの。残った皮をこうやって唇に乗せて
口を閉じると ブー って音が出るはず。 お母さんも上手く出来ないけれど・・・」

私が子どもの頃 母は私に同じ事を言っていたのを思い出した。

娘もやるやる~ 飛びついてきた。

さて~? (私の)子ども時代は何度も失敗しながら、結局上手くはずせるまでやり遂げたな~
でも、娘はどうだろう~  (無意識に比べていた)
『多分すぐ飽きて、途中で投げ出すだろう~』 心のどこかそう思っていた

娘は途中で「もういい? もう出来た? 柔らかいよ~?」何度も何度も聞いてくる。
ほうずきを柔らかくしてはずすまでには 他の事をしながらも半日位かったような気がする

そう言えば、私も母に同じ事を何度も聞いていた。
「まだ半分くらい・・・もっともっとやらないと・・・」何回聞いても同じような答えが返ってきた


娘は実が包まれていた周りの羽のような皮? が邪魔だから・・・と言ってすべて切り落とした
「か、かしこい・・・」私の子ども時代よりずっと進化している(^_^;)

飽き性だから・・・と思っていたのと裏腹に、娘はどんどんほおずきにのめり込み、
愛着が湧いてきたようだ。 
子ども時代 一体どんな音が鳴るんだろ~? 成功を見たことなかったから
余計に好奇心を駆り立てられて、期待と共にほおずきが可愛くなっていった。

今、眠った娘のほおずきはピアノの上に大事に置かれている
娘も同じような感覚があるのだろうか・・・? 
「娘は飽き性」の期待を裏切られちょっぴり嬉しくなって、ブログを書いている

子ども時代はやっとの思いで、綺麗に取れたほおずきの種を取り、音を鳴らすぞ~
とやっても鳴らず・・・
母も上手くできなかった(@_@) 一瞬鳴ったとしても「ブー」と言うだけだった。


あれほど頑張ったのに~
揉んでいる最中、ほおずきに対して思いめぐらしたのは何だったんだろう~?
子供ながらに一瞬そう思ったけれど、次の遊びに夢中になっていた。


上手くいかなくっても、毎年おばあちゃんの家の仏壇のほおずきを一つ頂いて
懲りずにワクワクしている私がいた
「ほおずき」を通じて、御先祖様とつながり、母と繋がっている事を 子供ながらに
感じていたのかもしれない。

今、ピアノの上にある 娘のほおずき

明日、娘はこの ほおずきと どうやって向き合っていくのだろう?

                                           つづく






回転出来ないので、仕方なくこの状態(^_^;)

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